肩の力が抜けるシーズン
師走というだけあって12月は仕事で毎年バタバタ。
しかし、仕事に忙殺されている中でも、
実は心に少し余裕がある時期ともいえる。
それは、なぜか。
プロ野球が無いから。
厳密に言えば、カープの試合が無いから。
ペナントレース開催期間の4月〜9月と
CS&日本シリーズのある10月はとにかく
肩に力が入った状態で毎日を過ごさなければならない。
平日に試合がある場合は、
アプリやYahoo!の一球速報を追いながら仕事をしなければいけないし、
週末に試合がある場合は、
スポーツチャンネルでTV観戦か、
東京ドーム、神宮球場、浜スタなど都内近郊で開催される試合ならば、
足を運んで観戦しなければならない。
それだけではない。
深夜のスポーツ番組のザッピングは当たり前だし、
2軍の選手の成績だってチェックしなければならない。
他球団の選手の成績だってチェックしなければならない。
YouTubeでカープびいきのハイライト動画もチェックしなければならない。
とにかく忙しいのだ。
では、なぜこんな忙しいことを7ヵ月もの間、続けるのだろうか。
さんざんしつこく書いている「しなければならない」にヒントがある。
そう、「したい」ではなく「しなければならない」という心情がどこか、
働いているのだ。
おそらく「したい」という感情だけだったら、
毎日こんなに熱心にカープを追えない気がする。
「しなければならない」という、使命感にも似た感情が、
僕を衝き動かし、カープへの熱い想いに繋がっている。
俺がやらなきゃ誰がやるんだ的な想い!
だから、野球観戦はとくに面白い。
使命感を持った4万人が集い、声援をおくり、野次を投げ、歓喜する。
球場の熱気というのは「使命感」の集合体なんだと思う。
でも、
使命感のある状態で、
一球に一喜一憂する生活を7ヵ月も続けるのは、さすがに疲れるらしい。
今年はとくに、カープはリーグ優勝を果たし、日本シリーズまで進んだ。
惜しくも日本一は逃したものの、10月一杯まで続いた野球漬けの日々は、
こんなに疲れるものなのかと発見があったくらいだ。
それだから、野球が終わった11月からの生活というのは、
なんだか憑き物がとれたようにカラダが軽くなり、
肩の力も抜ける。
ファン同士も、また来年だね。なんて寂しさを滲ませつつも、
どこかほっとしていたりする。
オフシーズンの選手の契約更改のニュースや、
キャンプ、そしてオープン戦の動向は
心に余裕がある状態でチェックができる。
結局、野球を追ってはいるわけだけど、
それは、微笑ましいニュースとして。
そこには「なにやっとんやわれ!」といった野次はない。
来年こそは覚醒しろよ、堂林!!!!