いい日もわるい日も、幸せな一日だ

ワンランク上のおっさんをめざす、アラサーコピーライターの日記

僕の記憶力は悪いのだろうか。

お笑い芸人のエピソードトークなんかを聞いていると

感心することがある。それは、フリを作って伏線をはって、

そしてオチへともっていく話術はもちろんだけれど、

それ以上にここで感心事にあげているのは、芸人さんの「記憶力」である。

エピソードトークは基本的に過去の事実にもとづいて話されている。

芸人さんが実際に体験したことだ。

僕は「松本人志高須光聖の放送室」というラジオ番組が

大好きだったのだけれど、そこで繰り広げられる二人の

小学校や中学校時代の話は、聞いているだけで、

登場する同級生の顔や町並みが浮かんでくる。

よくもまあそんなに当時のエピソードを覚えているなあと尊敬すると

同時に、いかに自分は、昔の記憶力がないんだと自分にがっかりする。

幼稚園の頃の初恋のことを、小学校の遠足のことを、

中学での部活動でのことを、もっともっと鮮やかに覚えていたら

どんなに楽しいんだろうと思うのだ。

さらに、クリエイティブの仕事はどこか過去の記憶を引っ張りだして

きてアイデアを導きだす部分が往々にしてあるので、

ないものねだりなのだけど、今、ほしいものを聞かれたら「記憶力」が

ほしいと答えるだろう。

ただ、昔のことをあんまり覚えていないのには自分にも原因がある気が

していて、それは、定期的に、しっかりと思い出す時間をつくってない

からなのだと思う。「放送室」の話に戻ると、MCの二人はエピソードを

披露するために、きっと思い出す作業もしているはずなのだ。そして、

様々な番組やインタビューでそのエピソードを披露しているうちに、

その記憶が鮮やかに蘇り、確かに自分の記憶に定着されるのだろう。

時には昔を振り返る。これも大事なことなのかもしれない。

そういえばどこかで、昔話をすると脳が老けないみたいなことを言って

いたなあ。