いい日もわるい日も、幸せな一日だ

ワンランク上のおっさんをめざす、アラサーコピーライターの日記

いやらしいデザイナーの性

ぼくの知り合いにとてもいやらしいデザイナーがいる。

40代男性、バツイチ、子持ち。

彼はとてもいやらしい人だ。まさに男の中の男。

風俗店やキャバクラには興味がない類いで、

リアルな場で女性と出会いハントを楽しむまさに

「現場主義のデザイナー」。

ストーリーのあるエロスが彼の生きるテーマだ。

 

ある飲み会での出来事。彼の真骨頂を目の当たりにした。

メンバーは、会社の20代女性社員(デザイナー:以下Y子)と

僕とそのいやらしいデザイナー。

 

みんなお酒もまわり、宴も酣(たけなわ)の頃、

そのいやらしいデザイナーがY子に聞く。

「パンツ何色なの?」

 

きた!これは完全にセクハラレベル。今のご時世、訴えられてもおかしくない。

が、しかし、彼に嫌味はまったくない。いやらしさは全開なのだが…。

 

 

「水色です」とY子もノリノリで答える。この子もいささか変わった子なので

会話が成立してしまう。「水色がすきなんですよねー」。

「フリフリのフリルがついてるんですけど、ぶりぶりって感じじゃなくてー」と、

会話をかぶせて盛り上がる。

 

これはイケるとおもったいやらしいデザイナーは、

よりパンツのディテールを頭の中に映像化するために

眼光鋭くして質問を投げかける。

 

「シアンいくつ!?!?!?」

 

 

「40パーセントくらいです」とY子。

 

 

「むーー!見たい!!」「唱えまして、乗算!!!!」

 

 

 

見たい!といいつつ、

決して見せてとは言わないことに彼のクリエイティブ魂を

感じずにはいられなかった夜。

 

お酒は進みに進んだが、Y子をお持ち帰りすることもなく、

いやらしいデザイナーは終電間際で井の頭線に飛び乗った。

そう、彼女の家に転がりこむために。

 

彼のエロティカルでクリエイティブな現場をまた目撃したいものだ。