自己啓発本を読みあさって気づいたこと
大学を卒業してから26、27歳の頃までのこと。一日も早く何者かになりたくて、
成功した人物の本や、自己啓発本を読みあさっていた。
一度地位や名声を得た人の人生論、仕事観は、やはり刺激を受けるもので、
一冊を読み終えるたびに興奮し、自分も「やってやるぞ!」という
気にさせられたものだ。
しかし、ある時気がついた。散々、色々な自己啓発本を読んでいるけど、
自分自身はなにひとつ変わっていないではないかと…。
twitterのご意見番で知られる@May_Romaこと谷本真由美氏は、
「キャリアポルノは人生の無駄だ」という本を以前発売した。
具体的な内容は覚えていないが、自己啓発本の類いを
“キャリアポルノ”と定義し、読んで興奮しそこで満足してしまって
具体的なアクションをおこさない現代日本人の多さを訴えた。
これはなにも自己啓発本に限った話ではない、
「情熱大陸」や「プロフェッショナル仕事の流儀」などの
一流の人の仕事を見せるドキュメンタリーや、
著名な人物や会社の「講演会」も同じだと思う。
そう、触発はされるけど行動に移さない。これが大きな問題。
誰かが華やかなスポットを浴びていたら、その陰の努力を想像すること。
うらやむので妬むのでもなく、自分のペースで毎日コツコツと努力を
積み重ねること。
いろんな人がいろんなことを書くけれど、それを鵜呑みにせずに、
「自分なりに考えて、努力し行動する」。結局それしかないのだ。
それに気づいてからは自分自身すこし楽な気持ちになれた。
さあ、やろう。just do it.